CONTROL 2018 レポート1 展示会概要
- 310kohei
- 2018年5月6日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年5月2日
2018年4月24日(火)から27日(金)の4日間、ドイツのシュツットガルトにてCONTROL展が開催された。その展示会を見学したので、展示会全体概要を第一報として報告します。
この写真は展示会場東口の展示会会場直後の朝の様子です。

主催者によると今回の展示会のトレンドは、
1. エレメントおよびシステムがネットワーク接続され、デジタルデータの統合制御・管理が行われている。即ち、Industry 4.0を実現している。
2. 産業カメラと画像処理技術が製造ラインとイントラロジスティックであらゆるところに使用されており、全プロセスにおいて画像処理技術が自動化に展開されている。
3. 多様なセンサがいたる領域に使用され、プロセス全体の継続的な監視・自動化を実施し、ロットサイズの経済的な品質製造を実現している。
ことにあると述べている。
実際に展示会は、オートメーション化された展示品とそのバックにある多様・大量のデータの活用がアピールしていた。オートメーション化ではアーム型ロボットを主流とするロボット操作による自動測定が行われていた。
多様・大量のデータとは設計データ、生産された部品・その組み立て品の測定結果(品質データ)、そしてそれらのデータの解析結果を製造プロセスにフィードバックするためのデータである。多くの展示は、これらのデータ群がネットワークで接続され統合的に管理されていることを強調していた。
展示会場内の混雑具合は、一昨年に比べるとやや少ないという感じである。使用されている展示ホールの違いに加えて、訪問者がやや少ないか同等といった感じである。
展示ホールは、6ホールを使用(一昨年は、1,3,5,7の4ホールを使用していたが、昨年よりこの構成に変わったとのことである)している。展示面積に関しては、1号館は他のホールに比べて広く、2から3ホール分の広さがあるので実際の展示会使用面積はホール数に比例していないが、広くはなっていると判断できる。

各6ホールのスタンドのマップは下図のとおりである。

展示会の情報は、展示会の主催者であるSchallのホームページ、展示会時に名刺と引き換えに無料で入手できる展示会ガイド、そして各出版社が発行する展示会のスペシャル版等により入手できる。
300ページにおよぶ展示会カタログは、出展社紹介リスト、展示会場スタンドマップ、出展商品分類と出展社のクロスインデックスで構成され、見学プランに利用できる。
また、展示会カタログは、今年の例では、一週間前にホームページに掲載されたので事前にダウンロードすることにより、注目する展示品を見るプラン作成に利用できる。
折り畳みリーフレットは、フォーラム(講演会)のプログラムと画像処理を展示している出展社の特別案内の2種類が配布されていた。
ホームページは、毎年の内容が継続して更新され、過去の分は消去されるようである。年が明けるとその年の展示会情報の更新が頻繁になりはじめ、展示会直前および展示会中は頻繁に更新され、展示会の終了とともに、次の展示会の情報への変更される。

展示会主催者は、訪問者・出展社を以下のように公開している。

ドイツ以外出展社に占めるアジア地域の割合

アジア地域で製造された製品が多くみられるが、アジア地域からの出展社数が少なく見えるのは、出展社の地域の分類であい製品製造国ではないためと推定する。多くの日本の製造業者は、欧州地域またはドイツの代理店が出展社となるため、その代理店の所在地にて分類されいると推定する。
多くの出版社が特集を作成しており、展示会場内にスタンドを設けている。各出展社記事から販売方針等をつかむのに適切な情報として利用できる。
また、展示会期中毎日CONTROL Expressなる展示会新聞が毎日配布(Tag1~Tag4)される。ドイツ語版のみであるが40ページを超える情報は、各出展社のCONTROL展におけるテーマを知ることができる。

2018.MAY.06 Rev.1
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